色覚専門外来とは?

色覚専門外来とは?

色覚専門外来とは?

学校の検査で色覚異常が疑われるなど
色の見え方に対するお困り、不安があるかたの
相談にのる外来です。

長年、色覚異常の患者さんを診察してきた院長の伊勢屋が担当します。このような不安、お困りごとをご相談ください。

  • 将来なれない職業はあるの?
  • 街を歩いていて危険ってあるの?
  • 色覚異常って言うけど、どんな見え方なの?
  • 治る方法あるって聞いたけど?
  • 友達にからかわれるかなぁ?
  • 将来、結婚についてどう考えたら?

色覚専門外来は、
院長の伊勢屋(いせや)が担当しています
事前にお電話でご予約ください。
受診可能日時はお電話でお伝えします。

022-302-8455

色覚専門外来の流れ

まず色覚検査などの眼科検査を行い、色覚異常の程度分類を行います。
その後、色覚専門医の院長の診察になります。
色覚異常に関するいろいろな疑問をぶつけてくださいね。

当日は検査、診察を含めて
「1時間~1時間半程度」かかります。
余裕をもってお越しください。

色覚異常における日常生活の注意点とは?

色を間違えた経験を生かしていくと
色覚異常の子も、色での失敗をしにくくなります。

色覚異常における日常生活の注意点

子供は成長するにつれ「物」の名前を覚えていきます。それは「色」の名前も同じです。「物」は形で判断できますが、「色」には手がかりがありません。正常色覚者にとっては「物」も「色」も単独で判断できますが、色覚異常者には「物」は判断できても「色」は手がかりがないと判断しにくい場合があります。つまり、色覚異常者は今までの経験を生かして「物」を手がかりにその「色」を判断します。そのため色を間違えた経験を生かして、色での失敗をしにくくすることは可能なのです。
日常生活上では、違った色の靴下を左右に入ってしまわないように分けておくことや、カレンダーの赤字で書かれた祝祭日にはマークをつけておくなどの工夫があります。

色に関する「苦手なこと」を、職業として選ばないようにするには?

進学職業選択のアドバイス

進学や職業選択のアドバイス

例えば自動車運転免許は、色覚異常があってもほとんど問題なく取ることができます。
しかし、豆粒の様に小さな信号灯の色の判断を、他の情報がほとんどない真っ暗な中でも瞬時に求められるような、航空機のパイロットや鉄道運転士、船舶航海士にはなることができません。また色彩感覚を要求されるような染色、塗装、繊維、色材料の仕事、建築家などの仕事はかなりの困難を伴うと考えられます。
色覚異常の程度によっても変わってきますので、色覚検査の結果をもとに説明させていただきます。

色覚異常と遺伝のこと

お子さんに伝えておきたいこと

色覚異常と遺伝のこと

人間は、父親と母親から22対(44本)の常染色体と1対(2本)の性染色体を受け継いでいます。性染色体にはX染色体とY染色体があり、X染色体とY染色体を1本ずつ持つと男性になり、X染色体を2本持つと女性になります。色覚異常の中でほとんどを占める、先天赤緑色覚異常に関係する遺伝子は、X染色体の上にあります。
男性はX染色体を1本しか持っていませんので、その染色体に色覚異常の遺伝子があると、色覚異常になりますが、女性はX染色体を2本持っていますので、このうちの1本だけであれば色覚異常は表にでず、色覚異常の遺伝的保因者になります。2本とも異常であれば女性でも色覚異常になります。

院長よりひとこと

色覚異常という表現について

院長よりひとこと

先天赤緑色覚「異常」と、異常という言葉を使うのは、配慮の足りない医学用語であると感じます。
以前は、軽度の色覚異常を「色弱」、強度の色覚異常を「色盲」と表現していました。色盲であっても、色が全く分からないということではありません。そのような誤解もあり、「色覚異常」と変わりました。
現在も色覚異常のある方は、軽度、強度に関わらず自分のことを「色弱」と表現することもあります。私も状態を説明する言葉としては「色弱」の方が良いと感じています。
しかし医学的には、色覚異常と表現していますので、混乱を避けるために「色覚異常」という表現を使わせて頂きますね。